【読解力を上げる秘訣】③物語文の心情理解

みなさん、こんにちは。

今日は、「物語文の心情理解を深める方法」についてお話をしたいと思います。

物語文の読解力の柱となる、「気持ち・心情」についてお話していきます。

 

なぜ、「登場人物の気持ち・心情」が大事なのかというと理由は3つあります。

1つ目は、読解問題で、登場人物の「気持ち・心情」を問うてくるものがとても多いからです。

多いということは、気持ち・心情を攻略すれば、テストで点が取れる!ということになりますね。

 

2つ目は、主人公や中心人物の気持ちが、物語の主題に関わってくるからです。

主題というのは、その物語や小説の中で作者が読者に一番伝えたいことです。

一番なので、とーっても大事なんですね。

そして、主題がわかるということは読解力が高いということが言えます。

 

そして、3つ目!これが一番大事なのですが、

心情理解が進むと、人の気持ちがわかる子どもになります

物語や小説の中で、体験したことのない感情を登場人物と共に追体験することにより、

周りの人の気持ちを推察したり、思いやることができるようになります

国語は、心を育む教科だと思っています。

私は、いつも読解演習を通して、気づきや感動のある授業を作っていきたいと思っています。

 

では、具体的に「心情理解」が深まる学習法についてお話します。

 

1つ目、「気持ちを表す言葉を増やしましょう。」

気持ちを表す言葉はどんなものがありますか?と生徒さんに尋ねると、

ほとんどの生徒さんがうれしい・たのしい・おもしろいと答えます!

こういった言葉は「心情語」といいます。

心情語は他にも、ほがらか・いきどおる・ひたむきな…など色々な言葉があります。

この心情語を、できれば小学生の間にたくさん知って、日常の中で使う体験ができるのがいいです。

 

お家ですぐにできることとしては、気持ちを表す言葉集めゲームをするというのはいかがでしょうか。

学校や塾で使っておられるテキスト・教科書のページを決めて、心情語を探し出してみましょう。

ぜひお子さまと一緒にやってみてください。

 

お子さまが心情語か、そうでないかがわからなくなった時の判定ポイントはこれです。

心情語は、心が感じることです。

体が感じていることは入れないようにします。

 

例えば、小学校低学年生は、「さむい」とか「つめたい」などを心情語に入れてしまうことがあります。

ですが、そういうときは、寒さを感じているのは、体かな?心かな?と聞いてあげると

心情語でないことがわかりますので、おススメです。

 

小学校中学年以上になると、心情語の意味調べも含めて「気持ちを表す言葉ノート」を作ってしまうと、自分だけのオリジナル辞書にもなります。

中高生は、出遅れてしまった!もう遅いのかと思わなくて大丈夫です。

中高生は、一人でできるオリジナル参考書作りとして心情語集めをぜひやってみてください。

 

気持ちを表す言葉が増えてきたら、次は分類をしましょう。

大きく+と-の二つに分類します。

プラスは、元気になるイメージの言葉(ポジティブな言葉とも言えます)

マイナスは、元気がなくなるイメージの言葉(ネガティブな言葉と言い換えられます)

例えば、+は、うれしい・たのしい・おもしろいで、

-はかなしい、つらい、苦しいなどですね。

どっちにも分類しがたいものが出てきた場合は、文脈から判断し、

どちらか言うと+よりというような判断をするのが良いと思います。

 

読解演習をするときは、気持ちを表す言葉が出てきたら波線をひいて、分類記号の+-もつけましょう

こうすることで、どの場面で、登場人物の気持ちがぐんと動いたのが一目瞭然になります!

その気持ちの動きこそが、物語の山場を作ります。

そして物語の山場に、主題がかくされていることが多いです。

こうして、頭を整理しながら、読解を進めるためにも、まずは心情語=気持ちを表す言葉増やすところから始めて下さい!

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